Stories

製品開発における失敗談や苦労話などの『開発秘話』、デュプロのプロダクトを支える技術、デュプロスタッフの横顔などを語ります。

  • 製品開発

メールシーラー PS-100e プロジェクトストーリー

給与明細や請求書、各種通知書などの親展情報を高速で処理するメールシーラー。 従来モデルより40%も占有面積をカット。 処理速度も速く騒音を軽減することで業務の低コスト化と効率化を実現。

よりコンパクトに、より効率的に。新機能でより手軽にがコンセプトです。

相手はライバルメーカーではなく、お客様。
お客様に求められるものに向き合うことで、チャレンジだけど迷いのない商品に仕上がったPS-100e。良い商品開発の裏には、若手社員の育ちが欠かせません。

メールシーラー PS-100eの開発
開発コンセプトを教えてください

中村
前回のモデルは同業他社と同じように幅広いお客様をターゲットにしていました。機能は他社とほとんど変わらず、価格の安さで勝負するしかありませんでした。
このままでは不毛な価格競争になるのは見えていたので、今回は給料明細処理にターゲットを絞り、そこに求められる機能に焦点を絞った高機能の製品開発に挑みました。


長田
本来当社の製品開発において、ターゲットをここまで絞るということはこれまでありませんでした。売れなかった時のリスクが高いためです。しかし、今回は企画段階で勝てる算段があったため、上層部の反対を押し切って開発に着手しました。
集められたプロジェクトメンバーもほとんど前例のないコンセプトに対して違和感はありませんでした。それぐらい今回のコンセプトは素晴らしいと全員が感じたのです。うまくできれば社内の新しい成功事例になると、興奮しながら開発がスタートしたことを覚えています。


苦労した点は?

藤元
思ったように機械が動かない時に、制御プログラムが悪いのか機械設計が悪いのかで言い合いになることがありました。言い合いになることはあっても、良い製品を作りたいという想いは同じです。意見を摺り合わせながらお互いの主張を尊重しつつ、改良を重ねていくことで完成に近づけていきました。


中村
プロジェクトが立ち上がる時、ベテランとしては良い製品をつくろうという思いもありますが、若手を育てようという思いもあります。そのため若手に対して実力以上の要求をし、苦労させることもありました。


松本
ただこのように成長できる環境をどんどん与えられること、ほったらかしではなく周りのサポートが充実していることは人材育成における当社の強みかもしれません。


人を育てることを大切にしている当社。
プロジェクトには積極的に若手に参加してもらい、責任あるポジションをまかせます。

メールシーラー PS-100eの開発スタッフ
リリース後の反響は?

松本
とても苦労した製品だったので、納品立ち合いにいった時はものすごく嬉しかったです。設置しながらおもわずニヤニヤしてしまいました。


藤元
私たちの仕事は製品が納入されてからも気が抜けません。何か不具合が起きないか、お客様からクレームの電話がこないか、ドキドキしながら過ごしています。


長田
現場の人間はなかなかお客様から直接褒められることが少ないのですが、営業やマーケティングの社員からお客様にいわれた褒め言葉を聞くと、よし!次も頑張ろうというモチベーションになりますね。

メンバー紹介

  • 顧客製品開発部門
    チームリーダー メカ設計担当
    長田 優輔
    出身校/入社年
    大阪電気通信大学/2000年
    メッセージ
    子供と公園で日が暮れるまでおにごっこやかくれんぼをして気分転換しています。
  • 顧客製品開発部門
    メカ設計担当
    松本 雅靖
    出身校/入社年
    近畿大学/2011年
    メッセージ
    芸術鑑賞が好きで、美術館にいったりアート系の手作り市に顔を出したりしています。
  • 顧客製品開発部門
    ソフト担当
    藤元 幹久
    出身校/入社年
    近畿大学/2012年
    メッセージ
    最近マイカーを購入し、時間を見つけてはドライブがてら温泉めぐりをしています。
  • 顧客製品開発部門
    マーケティング担当
    中村 智哉
    出身校/入社年
    近畿大学/1999年
    メッセージ
    デジタルガジェットが大好きで、スマホやタブレットをカスタムしています。

※掲載情報は取材当時のものです